フレアレンチをオーダーメイドで作ってもらいました

  • 2020年10月5日
  • 工具
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エアコンのフレアナットの開け閉めに非常に便利な「フレアレンチ」ですが、改良して欲しい箇所がありました。

今回ご縁があって、オーダーメイドで「フレアレンチ」を作っていただいたので紹介します。

オーダーメイドのフレアレンチ

早速紹介します!!

ジャーン♪

上のシルバーはよくある「市販のフレアレンチ」

下の黒い子が今回オーダーメイドしたフレアレンチです。

水戸工機株式会社 (MITOLOY)」さんに作成していただきました。

こだわりのポイント

僕が「市販のフレアレンチ」に、どうしてもいただけなかった箇所が

首の傾き(オフセット)でした。

市販のフレアレンチにはほぼ必ずオフセットがついています。

エアコンのフレアは狭い場所での作業になります。

「この傾きのせいで、作業がやりにくい!」

「ていうか、力が逃げる!」

と、ずっと思っていました。

なぜ傾いているの?

スパナの反対側がメガネレンチになっている「コンビネーションスパナ」というのがあります。

↓こんなやつ

この「コンビネーションスパナ」のメガネレンチ側は必ず15°の傾き(オフセット)になっています。

JISの規格なのです。

角度を付けることで「工具を握るスペース」を確保しています。

その為、「市販されているエアコンのフレアレンチ」にもJIS規格に則って15°の角度が付けられているんだと推測できます。

オフセットなんていらない!

首の傾き(オフセット)の無い、ストレートのフレアレンチです。

受け側のレンチと並行になるので、力が抜群に入りやすいです!

特に緩める時は、二本一緒に握って「握力」で緩めることもできます。

市販品との比較

長さも少し短くしてもらいました。

受け側のモンキーレンチと長さを揃えて、

1/4・3/8のレンチは 200mm

1/2・5/8のレンチは 250mmです。

そしてあえて「メッキ」ではなく、漢の「黒染め」にしてもらいました。

ルームエアコンを触る時はこの2本だけでフレアが締められるのでお気に入りです!

モンキーレンチじゃダメなの?

フレアナットの締め付けを、「モンキーレンチ」や「スパナ」二本でされてる人も多いと思います。

モンキーやスパナは「支点」が二カ所なので、力をかけすぎるとナット等を舐めてしまいます。

締めるのはいいのでが、「オーバートルク」のフレアを緩める時には、「スパナ」では簡単に舐めます。

とは言っても、フレアナットの受け側はやっぱり「モンキーレンチ」になります。

昔、レンチ界では「最弱」だったモンキーレンチも最近はかなり良くなりました。

隙間なくしっかり挟めば「スパナ」より「モンキーレンチ」の方が信頼できます。

遊びの隙間がないようにしっかり挟む

ガタ付きが無く、強度のあるもの

であれば、舐めることなく作業できます。

僕のお勧めで、お気に入りのモンキーはこれです。

「TOPのハイパーハイパーモンキーZERO」です。

 

エビのハイブリットモンキーが好きでずっと使っていたのですが、JIS規格のゴツいモンキーと比べると強度は落ちます。

 

TOPのハイパーモンキーは、JIS規格のモンキーより遥かに軽く精度も強度も上に感じました。

重さはエビちゃんの方が軽いです。

 

クニペックス のプライヤーレンチもお勧めです。

値段は高いですが、これを使えば舐めることはありません。

フィックスレンチを買う前は、フレアナットの受け側に使用していましたが、調整要らずのフィックスレンチに席を譲りました。

・モンキーより力がかかる

・調整いらず

・軽くてかさばらない

・モンキーより頭が小さいので狭い場所でも振り幅がある

こんな理由で、フレアレンチを愛用しています。

まとめ

実はオフセットの無い「市販のフレアレンチ」をゲットしてしばらく使っていました。

残念ながら、肝心の精度が甘く力を入れるとフレアナットを舐めてしまいます。

今回の「オーダーメイド品」は精度も抜群で、超お気に入りで使っています。

精度も抜群ですが、値段も抜群です!

一生ものとして大事に使っていきます。

JIS規格や既存の工具の仕様に縛られない、使いやすい工具をメーカーさんが出してくれることを望んでいます。

某ビッグネームの会社も「そう言った声」を集めているようなのでいい工具が出るかもしれませんね。

こんな「レアグッズ」も持ってたりします。

ありがとうございました。