エアコンのフレアナットの開け閉めに非常に便利な「フレアレンチ」ですが、改良して欲しい箇所がありました。
今回ご縁があって、オーダーメイドで「フレアレンチ」を作っていただいたので紹介します。
オーダーメイドのフレアレンチ
早速紹介します!!
ジャーン♪
上のシルバーはよくある「市販のフレアレンチ」
下の黒い子が今回オーダーメイドしたフレアレンチです。
「水戸工機株式会社 (MITOLOY)」さんに作成していただきました。
こだわりのポイント
僕が「市販のフレアレンチ」に、どうしてもいただけなかった箇所が
首の傾き(オフセット)でした。
市販のフレアレンチにはほぼ必ずオフセットがついています。
エアコンのフレアは狭い場所での作業になります。
「この傾きのせいで、作業がやりにくい!」
「ていうか、力が逃げる!」
と、ずっと思っていました。
なぜ傾いているの?
スパナの反対側がメガネレンチになっている「コンビネーションスパナ」というのがあります。
↓こんなやつ
この「コンビネーションスパナ」のメガネレンチ側は必ず15°の傾き(オフセット)になっています。
JISの規格なのです。
角度を付けることで「工具を握るスペース」を確保しています。
その為、「市販されているエアコンのフレアレンチ」にもJIS規格に則って15°の角度が付けられているんだと推測できます。
オフセットなんていらない!
首の傾き(オフセット)の無い、ストレートのフレアレンチです。
受け側のレンチと並行になるので、力が抜群に入りやすいです!
特に緩める時は、二本一緒に握って「握力」で緩めることもできます。
市販品との比較
長さも少し短くしてもらいました。
受け側のモンキーレンチと長さを揃えて、
1/4・3/8のレンチは 200mm
1/2・5/8のレンチは 250mmです。
そしてあえて「メッキ」ではなく、漢の「黒染め」にしてもらいました。
ルームエアコンを触る時はこの2本だけでフレアが締められるのでお気に入りです!
モンキーレンチじゃダメなの?
フレアナットの締め付けを、「モンキーレンチ」や「スパナ」二本でされてる人も多いと思います。
モンキーやスパナは「支点」が二カ所なので、力をかけすぎるとナット等を舐めてしまいます。
締めるのはいいのでが、「オーバートルク」のフレアを緩める時には、「スパナ」では簡単に舐めます。
とは言っても、フレアナットの受け側はやっぱり「モンキーレンチ」になります。
昔、レンチ界では「最弱」だったモンキーレンチも最近はかなり良くなりました。
隙間なくしっかり挟めば「スパナ」より「モンキーレンチ」の方が信頼できます。
遊びの隙間がないようにしっかり挟む
ガタ付きが無く、強度のあるもの
であれば、舐めることなく作業できます。
僕のお勧めで、お気に入りのモンキーはこれです。
「TOPのハイパーハイパーモンキーZERO」です。
エビのハイブリットモンキーが好きでずっと使っていたのですが、JIS規格のゴツいモンキーと比べると強度は落ちます。
TOPのハイパーモンキーは、JIS規格のモンキーより遥かに軽く精度も強度も上に感じました。
重さはエビちゃんの方が軽いです。
クニペックス のプライヤーレンチもお勧めです。
値段は高いですが、これを使えば舐めることはありません。
フィックスレンチを買う前は、フレアナットの受け側に使用していましたが、調整要らずのフィックスレンチに席を譲りました。
・モンキーより力がかかる
・調整いらず
・軽くてかさばらない
・モンキーより頭が小さいので狭い場所でも振り幅がある
こんな理由で、フレアレンチを愛用しています。
まとめ
実はオフセットの無い「市販のフレアレンチ」をゲットしてしばらく使っていました。
残念ながら、肝心の精度が甘く力を入れるとフレアナットを舐めてしまいます。
今回の「オーダーメイド品」は精度も抜群で、超お気に入りで使っています。
精度も抜群ですが、値段も抜群です!
一生ものとして大事に使っていきます。
JIS規格や既存の工具の仕様に縛られない、使いやすい工具をメーカーさんが出してくれることを望んでいます。
某ビッグネームの会社も「そう言った声」を集めているようなのでいい工具が出るかもしれませんね。
こんな「レアグッズ」も持ってたりします。
ありがとうございました。