こんにちは黒犬です。
電線の被覆の剥き方はなかなか奥が深く、色々な流派が存在します。
今回は「黒犬流」の電線の剥き方を紹介します。
「黒犬流」では電工ナイフは使用せずに、ほとんどカッターナイフとニッパーで剥きます。
VA線
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VA線は、主にルームエアコン・3線式の信号線・電源線で使用します。
外側の被覆を剥きます。
中の線と線の間にカッターの刃を差し込みます。
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剥きたい長さまで切りましょう。
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カッターの刃は「折れ線なし」が最強!
この時、刺身を切るように刃を引きながら切ってはいけません。
刃の同じところを使い、押し付けて切るイメージです。
刃を滑らしたり、余計な力が入っていると中の被覆が切れます。
外周をぐるっと切ります。(切れ目を入れる程度で)
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被覆を引っ張ってちぎります。
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綺麗に剥けました。
外周に切れ目を入れずに、開いた被覆をペンチやカッターで切る事は「黒犬流」ではNGです。
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見た目が汚いからです。
テープを巻いて下さい。
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中の線はペンチかニッパーで剥きます。
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これをチマチマ鉛筆剥きする時間はありません。
ニッパーで一瞬です。慣れると傷も入りません。
ストリッパーを使おう!
ストリッパーを使えばあっという間です。
綺麗に、傷も入りません。
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簡易ストリッパーでこれです。
高級ストリッパーなら一握りで終了です。
抜いた被覆を外皮に差し込めば、ゴミも出ません。
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リモコン線
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エアコン室内機とリモコンを繋ぎます。
今回は0.8mmのAE線(単線)を剥きます。
VA線の時のように、先っちょを割ります。
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3cmぐらいでOK!
中の線と被覆と分けて、それぞれをグイッと引っ張って強引に剥きます。
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欲しい長さまで剥けたら、やっぱり外周に切れ目を入れてちぎります。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_1468-600x450.jpeg)
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中の線は安定のニッパーです。
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シールド線
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主にマルチエアコンの室内機と室外機の信号線で使います。
線の周りが網や箔でシールドしてあり、ノイズが乗りにくくなっています。
これはいきなり外周をぐるっと切ります。
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シールドが中の線を守っているので、しっかり切っても大丈夫です。
一周切れたら、外皮を抜きます。
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シールドの網を優しく根元に向けて剥いてあげましょう。
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大事な中の線は紙やら紐やらで守られてるんでバラして、ニッパーで切ります。
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この時、間違って大事な線の方を切ってしまった場合は、相当疲れているので休憩して下さい。
優しく剥いた網に隙間を開けて、そこから線を抜きます。
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線とシールドが分離できました。
シールド線は片側だけ、シールドをアースに落とします。
両端をアースに落とすと電波を拾ってシールドの仕事をしなくなります。
いらないシールドはこの状態で切り落とします。
使うシールドは絶縁テープやチューブで処理します。
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これも中の線はニッパーで剥いちゃいましょう。
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ここでも「VA線ストリッパー」があると活躍します。
ケーブル線
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電源に使用します。
専用の電動工具もありますが「黒犬流」ではカッターナイフのみで剥きます。
工具の持ち替えがないので、マスターすればトップクラスのスピードで剥けるようになります。
14スケの3芯です。
必要な長さに縦に切れ目を入れます。
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端っこは完全に切ります。
中の線の被覆に傷が入っても大丈夫です。どうせ剥きます。
外周に切れ目を入れます。
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皮一枚残しで切れ目を入れて、端っこを完全に切っていてたら簡単に手で剥けます。
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ペンチは使いません。
中の線もぐるっと切ります。
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ぐるっと切れめを入れたら縦に切ります。
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切れ目にカッターの先を差し込んでパカっと開きます。
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あとは簡単に手で取れます。
コツが分かれば傷も入りません。
根元はきちんとテープで処理しましょう。
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単線ケーブル
単線ケーブルでも同じです。
外皮はスポッと抜けます。
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端子あげ
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ケーブルが剥けたら端子あげします。
端子は必ず、端子の溶接側を圧着ペンチの出っ張りに合わせます。
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圧着ペンチに端子を咥えたら、線を差込み圧着します。
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ケーブルが太くなると相当力が要ります。
体を鍛えるか、壁や床と体重を上手に使って圧着します。
太い線ならパンツは後からでも楽に履けます。
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線が太くなるほど曲げるのも一苦労です。
ドレンの廃材を上手に使いましょう!
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ケーブル線の切断
ケーブルを切るにはやっぱり「ケーブルカッター」が便利です。
38スケぐらいまでなら小型のケーブルカッターで十分です。
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14スケの3芯もまとめて切れます。
8スケまでならドレン菅を切る「塩ビカッター」で綺麗に切れます。
14スケからケーブルは硬くなるので塩ビカッターの刃が欠けるので注意して下さい。
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まとめ
VA線・リモコン線・シールド線・ケーブル線がカッターで剥ければ「黒犬流」の免許皆伝です。
エアコン工事では電線を剥く機会が多くあります。
・早く
・綺麗に
・確実に
剥いて処理していかなくてはいけません。
しかし、マスターするには数をこなすしかありません!
最初から「早く」は絶対無理なので
確実に・綺麗にを心がけて仕事をしていって下さい。
焦って傷が入ると手直しに余計に時間がかかります。
「黒犬流」を参考に新しい「流派」が生まれると嬉しいです。
ありがとうございました。
電工ナイフはちゃんと持っていますよ。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_1535-600x450.jpeg)