エアコンの信号線に「ワゴ」を使用してはいけません!

  • 2020年4月24日
  • 工事
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こんにちは黒犬です。

VA線を簡単に分岐・接続できる、超便利な「ワゴ

実はエアコンの信号線に使用する事はNGなんです!

今回は、なぜ「ワゴ」をエアコンの信号線に使用してはいけないのか?と、正しい接続方法を紹介します。

なぜ「ワゴ」をエアコンの信号線に使用してはいけないの?

ルームエアコン・3線式のエアコンの信号線は

1・2が「電源」

2・3が「信号」

を送っています。

繊細な信号を送っているVA線の接続に「ワゴ」を使用すると通信異常を起こします。

ワゴとは

被覆を剥いたVA線を差し込むだけで簡単に「接続」「分岐」できる超優秀な端子です。

住宅や店舗などのVA線を使用する電源線の多くに使用されています。

分岐も得意です!

エアコンの信号線に「ワゴ」を使ったら?

普通に動きます。

しかし、経年劣化すると「通信異常」が起こります。

メーカーが修理に伺い、信号線に「ワゴ」が使用している場合100%工事不良と判断されます。

差込が動くと簡単に通信不良を起こします。

どれだけしっかり固定していても、VA線の銅線や被覆は温度で微妙に伸び縮みします。

冷媒配管や保温材も同じです。

「ワゴ」内部のバネと銅線が少し擦れただけでも、エアコンの「信号」に雑音が乗って、通信できない場合エラーとなります。

もちろん、屋外の使用は問題外です。

テープを巻いてもダメです!

正しい接続方法

「通信異常」を起こさないように信号線を接続するには

圧着」しましょう!

※メーカーによっては「圧着」と「ワゴ」の混同を避けるために「信号線の途中接続禁止」とされている場合があります。

おすすめの圧着端子

CE端子です。

「絶縁被覆付閉端接続子」といいます。

屋内なら圧着するだけで、テープを巻いたりする「絶縁処理」が要りません。

専用の圧着ペンチとCE2・CE5を常備しておけば無敵です!

屋外での使用・どうしてもテープを巻きたい時

CE端子を屋外で使いたい時や、どうしてもテープで処理したい人は膨らんだ部分を切ればOKです。

切ってテープを巻けば違和感ありませんね。

屋外で圧着する場合は「自己融着テープ」を巻いて、「絶縁テープ」で処理しましょう。

CE端子の上にテープを巻くと、「隙間」ができるだけでなく見た目が非常に悪くなります

膨らんだ部分を切るのにかかる時間は、そこにテープを巻く時間より確実に短いです。

横着せずにきちんと処理しましょう。

上の黒線「そのままテープ」

下の白線「膨らんだところを切ったCE端子」

 

CE端子や「リングスリーブ」がない場合には普通の丸端子でも代用が可能ですよ。

 

きちんとテープで「絶縁処理」して下さい。

まとめ

エアコンの信号線に「ワゴ」を使用するとNGです。

メーカー修理の際には確実に「工事不良」と診断されます。

接続するときには正しく「圧着」して下さい。

CE端子は「修理」の時にも大活躍します。

工具箱に「CE端子」と「圧着ペンチ」をお忘れなく!

絶縁付き端子は結構使えます!

Y端子は本当に便利ですね!

ありがとうございました。