天埋め、ビルトインタイプのエアコンは、交換時に天井を落として補修が必要なことがあります。
ジプトーンならホームセンターで手に入って補修も簡単です。
実は「化粧張り」してある二重天井も、大きなホームセンターなら材料も手に入り補修可能です。
自分達で簡単な「二重天井」の補修が出来れば仕事の幅も広がりますね。
「天埋めタイプの全熱交換器」を交換して、天井補修をしたのでこの記事で紹介します。
化粧張りの天井
ジプトーン天井なら一つずつのパネルもビスも見えてます。
化粧張りがしてある二重天井は一体感があり、ビスも何も見えません。
よーく目を凝らすと格子状にパネルが見えます。
吸音性に優れて高級感もあるので、ホテルや商業施設の天井に使われます。
一坪が一箱で販売されています。
天井を開口する
開口するには、天井の中を覗いてみて「機械」の位置を調べないといけません。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1963-600x450.jpeg)
点検行から覗くと、交換する「ロスナイ」は蛍光灯の上だったので、蛍光灯を外して正確な位置を出して開口していきます。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1964-600x450.jpeg)
開口寸法は、作業のしやすさと天井補修のしやすさを考慮して決めます。
いい感じに蛍光灯の穴が使えそうなので、そこから「ボードカッター」で開口していきます。
化粧ボードを剥がす
化粧ボードの寸法は 300×600mm か 303×606mm です。
この寸法での補修になるので、開口部にかかる半端な寸法の化粧ボードは剥がしていきます。
化粧ボードは「木工ボンド」と「タッカー」で固定されています。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1967-600x450.jpeg)
「スクレーパー」でガシガシ剥がしていきます。
ただ、そのまま剥がすと化粧ボードの合わせ目が痛みます。
残しておく化粧ボードの端っこがガリガリにめくれてしまうのです。
なので、残す化粧ボードから5mmほど離れた位置をカッターナイフで切って保護します。
化粧ボードはカッターナイフで簡単に切れます。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1965-600x450.jpeg)
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1965-1-600x450.jpeg)
捨て張りの石膏ボードに「木工ボンド」が残るのでスクレーパーで平らに削ります。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1966-600x450.jpeg)
Mバー・親バーを切り、
化粧ボードを全て剥がすとこんな感じになります。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1968-600x450.jpeg)
この状態になるまでかなりの粉やゴミが落ちます。
一旦養生を変えるか綺麗に掃除をしましょう!
天井を復旧するよ
機械が入れ替わったら天井を復旧します。
忘れ物があったら、後から相当辛いので天井の中をしっかり確認しておきましょう!
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1969-600x450.jpeg)
新しいロスナイが入りました。
ロスナイの記事はこちらも見てください。
全熱交換器(ロスナイ)の交換 空調機のOA・EA・SA・RAって何?
下地を作る
Mバー、親バーを使って下地を組みます。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1970-600x450.jpeg)
Mバー・親バーを切るにはこの「倍力ハサミ」がお勧めです。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1127-600x450.jpeg)
値段は高いですが、性能は抜群です。
コンパクトなのもお気に入りです。
捨て張りを貼る
Mバーで組んだ下地に石膏ボードをビスで貼ります。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1971-600x450.jpeg)
石膏ボードは 9.5mmです。
ボードの合わせ目に多少隙間ができていても問題ありません。
捨て張りのボードに下地のMバーの位置を書いておくとビス打ちが楽になります。
化粧ボードを貼る
化粧ボードは サイズが 300×600mm 303×606mm があり、
厚みもそれぞれ 9mm と 12mm があります。
化粧ボードは4種類あるので、現地で寸法を測って合うやつを買ってこなきゃいけません。
取り付けは「木工ボンド」と「タッカー」で行います。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_2022-600x800.jpeg)
化粧ボードの厚みが12mmの時は「エアータッカー」を使用した方がいいです。
化粧ボードの裏に「木工ボンド」をチョンチョンと付けていきます。
「多い方がいい!」と大量にべったり塗るのはNGです!
乾く前に落ちます。
天井に残ってる「木工ボンド」の跡を参考に9カ所ほど付けます。
貼り付けたい位置に置いたら「タッカー」でバシバシ打ちます。
ランダムにバンバン打てばOKです。
「タッカー」の針は幅が4mmなのでどこに打ったか見えません。
これも、化粧ボードを剥がしたときのタッカーが参考になると思います。
「本職から習え!」です。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1972-600x450.jpeg)
開口部は貼った後にカッターでザクザク切ります。
ジプトーンはキツキツに詰めて張らないとしんどい時がありますが、化粧ボードは非常に柔らかいので押さえつけて貼ると、最後に隙間ができます。
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外した、蛍光灯・火報を戻したら完成です。
まとめ
一カ所、二カ所の簡単な二重天井の補修なら簡単にできます。
凹凸があるリブ天井や補修が多い場合は、迷わず天井屋さんを呼んだ方が間違い無いです。
自分達で天井補修もできると仕事の幅も広がるし、開口寸法が変わる時にも選択肢が増えます。
やってみると意外とできるもんなので、ぜひ挑戦してみてください!
ありがとうございました!