エアコンの配管を切ってフレア加工してみよう

  • 2020年3月31日
  • 加工
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こんにちは黒犬です。

 

エアコンの室外機と室内機は必ず冷媒配管で繋がっています。

 

その接続方法のほとんどは フレアナット式 か 溶接(ロウ付け) です。

 

冷媒配管はでできているので、銅管カッターで簡単に切れます。

 

今回は、銅管カッターで冷媒配管を切ってフレアツールでフレア加工をするコツを紹介します。

 

バリを出さずに冷媒配管を切る

 

エアコンの冷媒配管は ミリ ではなく インチ を使います。

表記は 1/4   3/8   1/2   5/8   3/4   7/8   1

呼び方は 2分(ぶ) 3分 4分 5分 6分 7分 インチ  です。

今回は 3/8 の配管を加工します。

 

早見表

銅管カッター

銅管カッターのダイヤルを締め付けながら、配管の周りをグルグル回していくだけで、簡単に冷媒配管を切ることができます。

しかし、切った配管の内側にバリが出てしまいます。

バリがあると、フレア加工をしてもガス漏れの原因になったり、エキスパンダーなどで拡張した時に配管が割れやすくなります。

リーマーなどを使ってバリを削ってやらないといけません。

 

しかし、配管の内側に傷が入ったり、リーマーで出た削りかすが配管に残っていると室外機の故障の原因になります。

完璧に取ってあげないといけません。

 

じゃあ、初めからバリの出ないように切ればいいじゃん!

 

ってできるの??

 

簡単にできます。

 

 

ある程度、溝ができたら「ポキッ」と折るだけです。

 

コツは、気持ち弱めにダイヤルを絞っていくぐらいです。

数回練習すれば、折れる溝の深さや力加減はわかると思います。

 

 

右側が「ポキッ」と折った方です。

左は最後まで銅管カッターで切った配管です。

 

銅管カッターは使い方次第で、無茶苦茶早く切れるし、バリを出さないようにも切れます。

次に、「ポキっ」ッと折った配管をフレア加工してみましょう!

 

フレア加工

 

フレア加工をするには、「フレアツール」が必要です。

最近では電動のフレアツールもあり、「一度使うとやめられない!」というほど便利ですが

 

ここでは黙って男の手動を使います。(持ってないだけです)

クランプに銅管を挟んで(フレアナットを入れ忘れないでね!)

 

銅管をクランプとツラ(同じ高さ)に合わせます。

 

マークの辺りまで本体をスライドさせたら

 

レバーで固定します。

 

本体のハンドルを頑張って回していくと

一丁あがり!簡単でしょ!

コツもへったくれもありません。

ラチェット付きのアルミ製が軽くて楽チンですね!

 

右が「ポキッ」っといったやつです。

 

左側はフレア面の真ん中あたりに筋が入っているのが見えますか?

バリが潰れて二重になっています。

 

フレア加工をした後は必ず目で確認してください!

フレア面に傷があると100%フロンガスが漏れます。

 

フレアのガス漏れのほとんどは目視で防げます

 

 

組み付けオイルを一吹きしたら

 

組み付けます。

必ず、手で回らなくなるところまで締め込んでください!

締めにくい、ネジが硬いといってレンチでぐいぐい締めていくとフレアが伸びて圧力をかけるとすっぽ抜けることがあります。

 

お好きなレンチで

 

グイッとな!

配管サイズごとに決まった 適正トルク があります。

フィックスレンチはモンキーいらずで、お気に入りです!

早見表

緩くてもフロンガスが漏れるし、締めすぎるとフレアが伸びたり将来フレアナットが割れます。

 

昔のフレアナットは、材質の問題や水分が凍って割れたりがありました。

しかし今では、各メーカーが対策していて 「フレアナット割れ」 は工事不良になります。

しかも、割れる時はすぐに割れずに数年経ってからがほとんどです。

 

トルクレンチを使いましょう!!

 

しかし、トルクレンチを使ったからといって過信してはいけません!

組み付けオイルで適正トルク以上に回ったり、レンチが斜めにかかっていると「カチッ」とならずトルク機能が働かない時もあります。

2分の配管の適正トルクは思っているより低く、締めすぎると本当に簡単に銅管が伸びます。

 

体で適正トルクを覚えるのが大事ですね!

 

組み付けオイルは、各メーカーごとに「フレア面に」とか「フレア面じゃなくナット側にだけ!」とか意見が違います。

必ず 工事説明書 をよく読んで作業してください

 

エアコンパルは付属のノズルをキャップに収まるぐらい短く切ると便利です。

 

ありがとうございました。