エアコンの工事・修理の作業は時に力仕事です。
重いエアコンや道具、ボンベ圧縮機を運んだり持ち上げたりします。
力任せになっていませんか?
力だけに頼ると、第一に疲れるし将来体を壊します。
今回は、力の上手な使い方と呼吸法を雑に紹介します。
※注意 ネタです!
硬いビスを緩める
たとえ4mmのミリネジでも、オーバートルクで締め付けたビスは手廻しのドライバーで緩めるには至難の技が必要です。
手元に18Vのインパクトがあるなら目一杯締め込んでみてください。
電工ドライバーでは緩めるのに大変な思いをします。
正しい緩め方
硬いビスを緩めるにはそれなりの道具が必要です。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1237-600x268.jpeg)
Weraとスイスツールのドライバーです。世界最強のドライバーです。
実はグリップがボール状になった「電工ドライバー」よりこの形状のグリップの方が遥かに力が入ります。
しかも先端の精度が半端なく、両方共磁石なしでもビスの保持力がすごいのです。
根元にスパナやモンキーレンチがかけれるので、楽に緩めることができます。
ビスにドライバーを押し付けながら、じわっと回転させます。
力の移動と呼吸法で緩める
そんなドライバー持ってないよ!
って人は既存のドライバーで「技」を使って緩めましょう!
まず、右足を前に出し左足を後ろに引きます。
間隔は肩幅ぐらいで右足は正面、左足は40度ほど左に向けます。
その状態で軽く膝を曲げて重心を下げます。
右手でドライバーを握り、左手でドライバーをビスに押し付けます。
まだ全身は脱力しています。
では、ビスを緩めます。
・左腕は固定したまま、腰の回転と左足に体重を移動させることでビスにドライバーを押し付けます。
・右腕の肘の角度を保ったまま、膝を伸ばす動きと右肩の回転でドライバーを緩める方向に回転させます。
この二つの動作を同時に行います。
脱力状態から瞬時に力が入ることで、爆発的な回転力を生みます。
大事なことは、この時に息を吐き続けることです。
「ハッ!」と瞬間的に息を吐いて止めてしまうのではなく、息を吐き続けます。
「えい、え〜い!」ぐらいでちょうど良いです。
室内機などを持ち上げる
工事では、重たい室内機や室外機を運ぶことになります。
ここに無駄に力を使うと、後の作業に支障が出たり将来腰の痛い人になります。
「ああ、この人は腰が悪いんだろうなぁ〜」って感じる歩き方の人は結構います。
重いものは足で持ち上げましょう!
重たいものは足の力で持ち上げる
機械を持つのは手で持ちますが、上に持ち上げるには足の力を使います。
膝をしっかり曲げた状態で機械を持ち、膝を伸ばす力で上にあげます。
この時に足の裏と腰が垂直になる姿勢で行わないと腰を痛めます。
この時の呼吸も吐き続けるです。
基盤のクリップを外す
意外とてこずるコイツの外し方です。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1824-600x414.jpeg)
簡単そうで、それなりに難易度が高いのでてこずりやすくなっています。
![](https://www.blacklob.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1825-600x417.jpeg)
ラジペンで摘んでみます。
摘めるものならなんでも構いません。
右手で摘んだなら、左手の指を基盤の裏に入れます。
ここでも呼吸を使います。
ゆっくりと息を吐いて、吐き終わると同時にラジペンなどでクリップを摘みます。
息を吸いながら、基盤を持ち上げると同時に、摘んだ力を抜きます。
ファストン端子を抜く時も、同じように息を吸い込みながら行います。
まとめ
呼吸が全てです。
力を入れる時は「息を吐き続ける」ことが基本になります。
逆に差込を抜いたりする時は「息を吸いながら」です。
「呼吸」と「重心」を意識することで、今まで以上に力が出たり楽に作業ができるかもしれません。合気の呼吸です。
長い階段を上がったりして息苦しい時は、ゆっくり肺の中の空気を全て吐いてしまいます。
息が上がっている時は、呼吸が浅くなっています。
いったん吐き切ってしまうことで初めて、深呼吸ができます。空手の呼吸です。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
ありがとうございました。